良書・キッドのもと

俺が大好きな芸能人・・・いや漫才師であって、特別な存在の浅草キッドの本を読みました。

その名も

【キッドのもと】
$一隅を照らす奮闘記タムラトモキ

もう一気に読み倒しました。

僕が活字を好きになったキッカケは、浅草キッドのお笑い男の星座を読むようになってから、引きずり込まれました。
活字でここまでイメージさせ、表現できるんだと。

今までジャンプとマガジンしか読んだことのない俺には、活字は正直しんどかった・・・(今でもジャンプは読んでます!)

しかし、浅草キッドの本は、活字を通して、俺の感受性を太くしてくれました。

今回のこのキッドのもとを歯医者の待合室で読んでいて、ニヤニヤにたにたしながら読んでいたことが、受付の女性の目につき、何読んでいるんですか?と言われました。
(いや~照れました)

途中なんども出てくる言葉。

「あなたに褒められたくて」

高倉健さんの本のタイトルですが、僕もこの言葉の深さにはまり、よくブログなどで引用しますが、浅草キッドからビートたけしへの敬意を超えたなんていうか、愛というか・・・う~~んなんか言葉ではうまく言えないけど、【義】を感じました。

二人の幼少期から現在までの事を言葉巧みに書いてあり、子を持つ僕とすれば、涙を流す場面もあり、同じような経験をしているので軍団の悪ふざけを超えたシゴキ、運転免許不正取得事件の事(俺これ笑っていいともで免許を自慢してる二人をみて大丈夫かなぁと思ってたが、後日御用に。)、江頭2:50さんとの友情、スズキ秘書との信頼関係、人との繋がり、子供とのこと、子育て論、夫婦観、父親に対して、もうリンクするところが多々あり、こんなに心の振り子が揺さぶられる本はなかなか無い。

本文を引用させてもらうが、
最近は、映画を観ても「面白い、面白くない」とか「泣けた、泣けなかった」とか、二元論でしか映画は語られなくなってる。
「つまらない映画がなぜつまらないか、いかにつまらないかを面白く語ることは、ものすごい発見と技量がいる」

上記の文章を読んだ時に、確かに!と頷き、なぜか音楽とリンクしてしまった。

DJをムキってやっていた頃、hip hopからSOUL、FUNKなんでも聴き倒し、そこに意味を見出し、曲の、アーティストの歴史まで調べ、プロデューサーや生まれた街まで繋がりを探し、曲と曲を繋げるときにドラマを自分なりに創っていたなぁ~と。

尊敬するDJ KENSEIは、つまらない単調な曲もいつもかっこ良く聴かせていた。
それこそ、音楽に対する愛情と思慮深さと発見力と技術がいる。
まさに上記のような二元論的ではなく、陰陽☯的発想で調和し、そこから創造していくということではないでしょうか

俺は昔、物事は愉快に語れ!!って誰かに言われたことがある。
あれはすごい記憶に残ってる。。。

お前の話はつまらん!って。

それから、物事を面白おかしく話すようになった。

父親の事なんかも共感ゾーンが多く(うちの破天荒な中年不良の父親とは比較になりませんが)、本文中に出てくる言葉でぶっとんだ。

「親子ってなんで同じ歳になれないんだろうね」

これは俺も思いもしたことのないことで、もし俺とおやじが同級生だったら友達になっていたろうか?

う~~ん・・・

どうでしょう。

とにかくおすすめです。

ビートたけしさんやたけし軍団の伝説的な逸話が好きでいつも酒を飲むと僕は酒の肴にしています。

$一隅を照らす奮闘記タムラトモキ

ビレッジバンガード風に書きました。

俺の50歳までの夢は、浅草キッドと酒を飲みながら語りたい。

そして、キッドに褒められたい・・・

みなさんは誰に褒められたいですか?

年末、あと二日。

よい年末を。

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