育む

ちょっと前の新聞で、元野球選手が自身の新人時代のことを回想していた。

『どうせ命じられるなら、先輩に言われる前に、スパイクを磨いておこう。クリームは自腹だ。すると相手も鬼ではないから、懸命なのを認めてかわいがってくれる人も出てくる。人の胸に飛び込むコツがわかってくる。』

『手取り足取り教えてくれるような先輩ばかりでは、今の私はなかった。コーチ時代の経験も含めて言うと、伸びるやつは勝手に学び、ひとりでに育つものだ。教えられて伸びるやつはまずいない。』

『昔の突き放したやり方は随分乱暴だけれど、個人の才覚を自然と引き出していた。同時に、人間トータルの器を測るテストになっていた。理不尽な難関とはいえ、そこをくぐり抜けた者は確かにレギュラーを取っていた。』

と記してありました。

そして
『プロには「教える」「育てる」はない。「学ぶ」と「育つ」があるのみ。何でも自分で考え、実践しなくては。』

納得の内容です。

教えたい、伝えたい、というこちら側の気持ちもとても大事ですが、やはり学びたい、成長したい、教わりたい、という教わる側の気持ちがそれ以上でないといけません。

その気持ちはこちらにはすぐ伝わります。

良くなりたい、こうなりたいという強い願望が人を周りを動かします。

求める力を大事に。

その力が体から発する雰囲気に現れている姿勢がとても大事です。

【氣】を放つ。と言うが、その【氣】を示して努力していく人にのみ【レギュラー】という場が与えられるのではないでしょうか。

プロ野球のレギュラーは何万分の一。

努力してる人は沢山いるでしょう。

でもその中で、運もあるでしょう。

秋元康さんがgoogle+で、AKB48の「非」選抜メンバーに贈った言葉を思い出したので、下記に記します。

うちのメンバーは読んで欲しい。

***************************
成功するためには、何が必要か?

………運です。

僕はこの38年間、スターと呼ばれる人たちを見て来ました。
僕も何人もプロデュースして来ました。
そこで見たものは、運です。
どんなに実力があっても、
運がないとスターにはなれないのです。

じゃあ、努力をしていても無駄なのか?
努力は報われないのか?
そんなことはありません。
努力は必要です。
言い方を変えれば、
努力は成功するための最低条件です。

みんな、必死に努力して、
じっと、チャンスの順番を待つしかないのです。
大ベストセラー「もしドラ」を書いた岩崎夏海は、僕について16年後に成功しました。
僕のドライバーをやっている時も、
ずっと、小説を書いていたんですよ。

いつか、必ず、チャンスの順番が来ると信じなさい。
自分の境遇の悪さだけを嘆いていても始まりません。

頑張れとしか言えないんだ。

僕がチャンスを作っているのではありません。
僕からのチャンスを待っている間はだめですね。
「私だって選抜に入れば…」
「私だってドラマに出れば…」
「私だってコマーシャルに出れば…」
それがチャンスだと思っているかもしれませんが、それは違います。

それは、チャンスの出口です。
みんなに見つけて欲しいのは、
チャンスの入り口です。

例えば、松井咲子。
彼女のチャンスの入り口は、
音大に入ったことです。
趣味の域を越えているから、
代々木でコンサートをやった時、
「ポニーテールとシュシュ」を
弾いてもらったのです。
「TEPPEN」にも繋がり、
ぐぐたすで、さらにブレイクした
ということです。

アルバムを出すのは、
チャンスの出口です。
このアルバムを名刺がわりに
どう進むか?です。

選抜も、コマーシャルも、番組も、
僕が一人で決めているわけではありません。
最終決定権は僕にありますが、
いろいろなスタッフの意見を聞きます。
そこに、もっと、いろいろな名前が出て欲しいんですよね。
つまり、松井咲子のような小さな努力や運が見えて来ないんです。

今の自分にできることを考えなさい。

***************************

僕も来るべき時に向け、今を一生懸命。

努力は成功するための最低条件です。

成功の定義は人それぞれ違います。

だからもっと求め、相手にわかるように行動に移していかねばなりませんね。

—–

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA